25.6.08

今日の新聞 2008年6月25日

労働省、一年で375,000人の失業者増と推測
―2009年には失業者2、500万人を予想
―2004年首相就任時と同率
経済危機は予想をはるかに上回る勢いで加速し、週を追うごとに深刻さを増していく。セレスティノ・コルバチョ労働大臣は昨日、来年の失業率は11%近くなるだろうと予測する。これはホセ・ルイス・サパテロ首相が2004年にモンクロアの首相官邸に官邸入りした時に目にした数字と同じである。コルバチョ労働大臣の試算よると、一年で375,000人の失業者増が見込まれる。つまり、この数字は総計2、500万人の失業者を示すことになる。2007年3月から今年3月までの間で318,000人の失業者増があり、これは雇用が一定のペースで減少していることを示す。
ペドロ・ソルベス副大臣はマクロ経済の減退に即した経済予測値を来月までに発表するとしたが、本年度の経済成長は「2%以下」、2009年はそれ以下と見ている。
スペイン銀行のミゲル・アンヘル・フェルナンデス・オルドニェス総裁は、これら予測の下方修正に理解を示しながらも、インフレ対策に無策な政府を非難し、ガソリンと電力の助成は行わないように示唆した。総裁は景気減退はないとしながらも、その調整には「長い時間と努力が必要」であるとの考えをしめした。80%の黒字減少を考えると政府に打つ手は殆ど残されていない。

サルコジ仏大統領夫妻、一騒動の後早急にイスラエルを出発
フランス大統領、ニコラス・サルコジ氏とカーラ・ブルーニ夫人は昨日、驚きと共にイスラエル訪問を終えた。夫妻がエフド・オルメルト首相とシモン・ペレス大統領を別れを交わしている際、テルアビブの空港の警備に当たっていた警官の一人が拳銃自殺をはかった。発砲音は離れたところから聞こえたが、ボディーガードは即座にブルーニ夫人とサルコジ大統領をフランス機内に避難させた。同時にオメルト首相とペレス大統領は装甲車に非難した。一旦騒ぎが収まった後、改めて帰国式典が執り行なわれた。